ITに仕事を奪われる?
最近、人間の仕事がITに奪われるかも、という意見があちこちで話題になっていますね。
そもそもコンピューターは人が仕事を効率化して楽するために発明されたものであるはずなのに…
翻訳もGoogle翻訳などもありすでに浸食されている感もあります。
簡単な文章なら結構、ちゃんと翻訳してくれちゃうようです。ただ、契約書などはまだ精度が低いようです。
翻訳の仕事も奪われる、と焦っている人もいるようですが。確かに、誰かが機械翻訳にかけた文章を翻訳者はチェックするだけ、という体制になってしまったら嫌だなぁと思いますが、翻訳者自身がITを使いこなし、自分がやりやすい方法で機械やITを駆使して、機械にやってほしい作業だけを任せ、残りの翻訳作業だけを自分でやるという風にすれば翻訳者は効率化になって楽できます。もちろん収入を減らすこともなく。
そのためにはITを自分が使いこなせるだけの知識や発想が必要になるので、そのための勉強は必要になるかなとは思いますが。
生き残っていくためには、ITに使われる前に、ITを使う人になる。
これはどんな職業にとっても共通することなのではないかなと思いました。
確定申告
2回目の確定申告がなんとか終了しました。
1回目に比べたらずいぶん楽でしたが、処理を溜めてしまったために1年間の間にすっかり忘れてしまったことなども多々あり、抜けがあったりもして、やはりマメに記帳していかないとダメだなぁと反省もあり。
去年のこの時期も同じ反省をしたのですが、、、
前回も今回も青色申告会から提出しました。
自分ではどーしても解決できなかった処理が、青色申告会の人に聞いたらあっという間に解決されました。さらに弥生のデータを申告会から送ってもらい、思いがけず素早い提出となりました。
できあがった書類を改めて眺めてみると、去年1年間の仕事の動きが見えてきたりもして結構、役に立ちます。
刃を研ぐ
昔、会社に勤めていた時ははよく、「7つの習慣」とか読んで、タイムマネジメントを頑張ってやってました。
最近は、なかなか自分で仕事量をコントロールすることができず、時間が許す限り、来るものは拒まずで仕事を受け続け、だらだらと休むこともなく仕事をし続けることも多々あり…ありがたいことではありますが、そろそろ時間管理を考えなければならない時期かしら、と思う今日この頃です。
今の状況で問題なのは、7つの習慣的に表現すると「緊急でないが重要」なことができていないこと。仕事とか趣味のダンスで予定がいっぱいになっていて、読書したり、勉強会に行ったりする時間が削られています。
「緊急でないが重要」なことって、重要なのは分かっているけれど、緊急でないので意識しないとついついおろそかになってしまいます。(そのまんまですが…)
仕事でたくさん翻訳することで上達していく、というのも事実だとは思いますが、本やセミナーなどで外からの新たな知識を入れていく、知識を日々、更新していくことは必須かと思います。
いつまでも必要とされる翻訳者でいるために、そして願わくば、条件も経験と共に上昇させていける状況を作っていくためには、「刃を研ぐ」作業は絶対に必要なのでしょう。(これも7つの習慣の中で出てくるキーワードなのですが)
ありがたいことに、最近ではあまり間が空くことなくパンパンに仕事が来ます。勉強する時間を作るためには敢えてその予定を立てて、空けておくようにしなければなりません。ただ、フリーランスで仕事をやっていて勉強のために仕事を断るというのは非常に勇気がいります。もういっぱいだからこれ以上、仕事は受けまい、と思ってても、仕事の依頼が来て原文を見ると大体いつも「おもしろそう♪」などとコロッと心変わりし、無理してでもこじ入れる、みたいなことも多々あるので、さらに時間管理、自己管理は難しいものとなっていきます。
以前、ある翻訳の先生から、「こういう形で仕事をしていたら自己管理がすべてでしょう」という話をうかがったことがありますが、今、その言葉が胸にしみます。
昔の名残で今も「Franklin Planner」の手帳を使っていますが、その中に自分の目標にそって「刃を研ぐ」ために今週することを記入する欄があります。今となってはまったく使われることなく真っ白です。これを機にまたこの手帳を活用してみようかなと思います。
「日本語文法の謎を解く―「ある」日本語と「する」英語」
日本語文法の謎を解く―「ある」日本語と「する」英語 (ちくま新書)
- 作者: 金谷武洋
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最近、読んだ中でも特に印象深い本です。
日本語と英語の文法の違いを書いていて、そもそも日本語には主語はない、SVO, etc...は英語文法の構造であって、それを日本語に無理やり当てはめようとすること自体が間違っていると。
翻訳をしていると、原文を読んだ後に「いったん、原文を離れて」訳文を作るべきと言われますがその意味がこの本を読んで初めて腑に落ちて理解できたような気がします。気持ちが軽くなったような気さえします。
「日本語は主語がはっきりしない」から曖昧で良くないようなニュアンスで語られることもありますが、この本では、日本語は英語でいうところの主語的なものはなくて、それがなくてもちゃんと成り立つ構造を持つということでした。そう考えると日本語の柔軟さがとても良いものに感じられたりしてそういう意味でもちょっと嬉しくなれる本でした。
すでに秋
気付いてみたら秋です。
まだ残暑は続いていますが。
今年の夏も翻訳とダンスレッスンだけで終わった感じです。
確か去年も8月は長編の翻訳で忙しかったような。
夏休み、とか関係ないようです。