備忘録

元翻訳者。英語、本、映画、その他なんでも、日々、感じたことやメモなど書きます。

フリーランス4年目に突入します。

今日から新年度です。

自分がフリーランスになって4年目に突入します。

これまでの3年間を振り返り、今、思うことをメモっておこうかと思います。

 

・特に最初の1~2年はたくさんトライアルを受け、来た仕事はなんでもやってきました。そして今、活発に取引をしている翻訳会社は、自分から探してトライアルを受けてという始まり方ではなく、知り合いからの紹介とか、勉強会で出会ったきっかけでとか、どこかで私の情報を得て向こうから連絡が来た(どこからかは忘れましたが)といった自分発信ではないところからばかりが残っています。常に取引先を増やしたいと思っていますが、その場合、本とかネットで翻訳会社を探すというアプローチよりも、翻訳祭や勉強会などに顔を出して名刺を配る、などの活動をした方が長い目で見るとよいような気がします。急がば回れ、ですね。

 

・この3年でかなりの投資をしてきました。勉強会参加などもそうですが、専門辞書、参考書、ツール、PC、PC周辺機器、ソフトウェアなどなど。辞書もいろいろ購入しましたが、試行錯誤した結果、常に使うものは1冊に絞られ、その辞書はボロボロになり、最近、2冊目を購入しました。翻訳ツールも結構、高額なものを1つ買いましたが、リーガル翻訳にはツールはあまり使えない、という結論に至り、どちらかというとワードのマクロ等の方が自分の分野、性格には合っているのかなという印象です。全く使用していない参考書、本などもたくさんありますが、特に最初のうちは、使ってみないと分からない部分もあるので必要経費だった、と思うようにしています。

最近は、勉強会や本や機器など、かなり慎重に選んで買うようにしていますが、あまり慎重になりすぎて腰が重くなるのもよくないかと。積極的に勉強する気持ちは意識的にキープしていきたいと思います。

 

・健康問題。はじめのうちはとにかく、ひたすら仕事していましたが、首やら腕やら歯やらいろいろと故障があり、長時間労働しては、体調を崩して休むを繰り返していました。去年くらいから「健康ファースト」を掲げ、「疲れる前に休む」をキーワードに運動に力を入れてきました。その結果、定期的な体調を崩して休むリズムがなくなりました。それどころか、運動に力を入れすぎ、ジム通い、ダンスレッスン通いで予定がいっぱいになり、仕事量が減り、収入も減る、といういいんだか悪いんだか…という感じになってましたが、それでも筋力増強などで、良い仕事が持続的にできるようになるということにつながるような気がするので、うまくバランスをとってこれからも「健康ファースト」「ジム通いファースト(?)」という方向でいきたいと思っています。

 

・翻訳力について。最初のころは、とにかく自信がなくて、ちっちゃなことも全てネットで詳細に調べ、参考書を隅々まで探して、という作業に時間をかけてました。最近はさすがに契約書などについては、知識も増えて、以前より調べる時間は減ったと思います。ただ、念のために調べるという姿勢は崩したくなくて、辞書を引いたりネットで調べたりというのは今でも結構、時間をかけています。翻訳スピードを上げたいというのは常に課題ではあり、そのためにはいつまでも辞書に頼らず、自分の頭の中にある記憶からいろいろと引き出して自由自在に文章を作れるようになることが理想なのかもしれません。今後の課題かなと思います。勉強会や翻訳学校のクラスなどで、腕を磨くというのはずっと続けていきたいと思っていますが、今後、自分がどんな翻訳をしていきたいのか、今の自分に足りないものは何なのか、をしっかり考えてそれに合ったものを選んでいきたいなと思います。

 

フリーランス10年越えを目指していますが、気が付いたら4年目に突入し、時間の経つのが早いことにも驚いています。いろいろなことをどんどん忘れていくので、記録することの重要さも強く感じています。過去の日記などを読み返し、その時の自分の頑張っている姿に今の自分が励まされたりもします。なにしろ1人なので、何かを決めるのも、反省するのも、鼓舞するのも自分で自分にしてあげなくちゃいけないし。ちゃんと自己管理して、今年度も頑張ります。

自己管理

台風が通り過ぎ、また夏真っ盛りの暑さが戻ってきました。

フリーになって3回目の夏です。毎年、秋に夏の疲れが出て体調不良となるので、今年は仕事量を少し控えめにしています。

3年目にして、自己管理の重要さを身に染みて感じています。

これまでがむしゃらに来るものを拒まず(なるべく)で常に仕事が入っていないと落ち着かない感じでしたが、最近は少し余裕をもって、空いた時間ができたら、というかこじ開けてでも勉強したり、ファイルの整理をしたり、頭の整理をしたり…という時間を作らなければダメだなと感じています。

長い目で見たら、勉強してブラッシュアップしてより良いものを提供できるようにしていかないと、頭打ち感があり、なんだか無駄にクルクル回っているような…あまりうまく表現できていませんが。

今、リオオリンピックが熱いですね。今年はメダルもたくさんだし。

見ていると、柔道やシンクロのように日本代表のコーチが変わって急に強くなった種目があったり、水泳で鬼コーチにしごかれて金メダル取った金藤選手など、選手の才能と努力はもちろんですが、その上にしっかりとした勝つための方法論があってこそ勝利できるのだなと思います。根性でひたすら頑張っても本番で怪我しちゃったらどうしようもないですし。

勝ち進んでる選手たちがみな「明日はお休みなのでしっかり体を休めて…」と言っているのを聞くたびに、彼らはどんな風に体を休めるのだろう、遠いところから覗いてみたい、と思います。

自分には残念ながら(?)コーチがいないので、自分でいろいろ工夫して銀メダルくらいは狙える翻訳者になりたいと思います。(目標が中途半端…)

翻訳フォーラム・シンポジウム2016

昨日、翻訳フォーラムに参加してきました。

具体的な翻訳力を磨く方法や辞書の使い方など盛りだくさんでした。

自分用メモとして記録しておきたいと思います。(なのでざっくりとしています)

 

特に印象に残ったことは、

・翻訳をする際に自分の課題などを決めて、それを集中的に修正していく。気を付けなくても自然とできるようになるまで習慣化させる。

・受注する時に確認するべきこと。特に、ターゲット(読む人は誰か)、スタイル、好みなどは、追加情報ではありますが大事だなと思いました。

・しっかり調べる。図書館の利用方法。

・自分の仕事量を記録し、自分の力を把握しておく。

・数多くの表現方法を見つけるために辞書の用例を利用する。

この他に辞書の使い方。今、取り入れるならどんな辞書が良いか、などもありました。今のところ、電子辞書とインターネットで実際に使われている表現を参考にして単語の使われ方について調べたりしていますが、今後は辞書についてももう少し工夫が必要かなと。

翻訳の質を上げるために新たなことを取り入れたり、意識的に訓練したりすることで一時的に翻訳のスピードが下がったり、時間をとられたりすることは多々ありますが、その先に実力アップという花園があることを信じて頑張らねば、ということを実感した一日でした。

『重版出来!』

最初、タイトルだけ聞いて、いったい何の話?と思いましたが。

いつしか毎週、夢中になって観ています。

毎回、いろんな漫画家さん達のドラマがあり、熱いです。そして編集者の人たちも。

翻訳の仕事も漫画ほどではないけれども、結構、熱いです。共通するところもある気がして、よけいのめり込んでしまいます。

納品物が描く物というところも。翻訳は「書く」だけですが。(というか「打つ」?)

翻訳文の中にも密かにドラマがあるのです。(本人だけが知っている。。。)

熱い思いを秘めて、自分も翻訳がんばっていきたい!と思わせてくれるドラマです。

原作の漫画も読んでみたいですね。

ITに仕事を奪われる?

最近、人間の仕事がITに奪われるかも、という意見があちこちで話題になっていますね。

そもそもコンピューターは人が仕事を効率化して楽するために発明されたものであるはずなのに…

翻訳もGoogle翻訳などもありすでに浸食されている感もあります。

簡単な文章なら結構、ちゃんと翻訳してくれちゃうようです。ただ、契約書などはまだ精度が低いようです。

翻訳の仕事も奪われる、と焦っている人もいるようですが。確かに、誰かが機械翻訳にかけた文章を翻訳者はチェックするだけ、という体制になってしまったら嫌だなぁと思いますが、翻訳者自身がITを使いこなし、自分がやりやすい方法で機械やITを駆使して、機械にやってほしい作業だけを任せ、残りの翻訳作業だけを自分でやるという風にすれば翻訳者は効率化になって楽できます。もちろん収入を減らすこともなく。

そのためにはITを自分が使いこなせるだけの知識や発想が必要になるので、そのための勉強は必要になるかなとは思いますが。

生き残っていくためには、ITに使われる前に、ITを使う人になる。

これはどんな職業にとっても共通することなのではないかなと思いました。

ワードマクロ合宿

先日、ワードマクロ合宿に参加してきました。
これまで開けたことのないマクロの画面を開き、触れたことのないボタンをクリックし、目からウロコの技がてんこ盛りでした。合宿だったので集中的にがっつり学べて、参加者7名という人数もいい感じでした。
帰ってきてからは早速、マクロなどいろいろ試しつつ、自分のスロ〜な翻訳速度を改善すべく、奮闘中です。

確定申告

2回目の確定申告がなんとか終了しました。

1回目に比べたらずいぶん楽でしたが、処理を溜めてしまったために1年間の間にすっかり忘れてしまったことなども多々あり、抜けがあったりもして、やはりマメに記帳していかないとダメだなぁと反省もあり。

去年のこの時期も同じ反省をしたのですが、、、

 

前回も今回も青色申告会から提出しました。

自分ではどーしても解決できなかった処理が、青色申告会の人に聞いたらあっという間に解決されました。さらに弥生のデータを申告会から送ってもらい、思いがけず素早い提出となりました。

 

できあがった書類を改めて眺めてみると、去年1年間の仕事の動きが見えてきたりもして結構、役に立ちます。

今年もコツコツ、コンスタントに仕事ができますように。