備忘録

元翻訳者。英語、本、映画、その他なんでも、日々、感じたことやメモなど書きます。

翻訳備忘録

「翻訳とは何か」&「英単語のあぶない常識」

家の本棚を整理整頓しつつ、「積読」的な辞書、参考書、翻訳関連書籍を改めて精査する、という作業をしています。シンプルに言うと、勢いで買ったはいいものの手つかずで読んでもいない本をもう一度読んでみているということですが。 改めてタイトルなどを眺…

"agreement"と"contract"

「大陸法では、合意(agreement)に達すれば、「契約」になるが、英米法ではまだ「合意」にすぎず、正式な契約のことはcontractといって区別する。」(「法律英語と紛争処理」長谷川敏明著 P61) agreementとcontractは、どちらも契約と訳していますが、agre…

「~に基づき」「~に従い」

契約書を訳していると同じ表現が繰り返し出てきます。 特に「~に基づき」はよく目にする表現で、時には1文の中に2回も3回も出てきたりしてあまり繰り返すと気持ち悪いこともあります。 そこで今日は、これまでに出会った表現をまとめてみたいと思います。 …

「その他のX」と「その他X」

「その他のX」と「その他X」の訳し分けについて 、ビギナーのための法律英語という本の中で分かりやすい解説を見つけました。 「の」の一文字がつくかどうかで意味が変わってくるというお話です。知らないとなんとなく訳してしまいそうですが、本当はちゃ…

目指す

英訳していて、意外と悩むのは「を目指して…」という表現です。 辞書だとaiming atとか出てくるので、これを使えばいいのですが、こればっかりでもつならないし、実際の英文では意外とaiming...とかはそんなに頻繁に使用されていない気もするし。 何を目指し…

英文法

冠詞というのは本当に難しくて、いろいろな参考書や人の話を聞いてもいまだにピンとこないことが多々あります。 aなのかtheなのか無冠詞か...専門の参考書を読むとちゃんとした理屈があるようですが、ネイティブに聞いてみると感覚で選んでるだけ、という意…

相殺

契約書によく出てくる、「相殺」という言葉についてです。 辞書を引きつつなんとなくoffsetとか使ってましたが、この本に載っていたのでメモします。 ビギナーのための法律英語【第2版】 作者: 日向清人 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会 発売日: 2012/0…

"the"について

ある英文ライティングのテキストによると "the"が「形容詞」として扱われていた。 使い方がとっても難しい冠詞ですが、 形容詞と言われるとちょっと重みを感じて そのくらいの扱いをしよう!と思ったら ちょっと"the"が好きになってきました。