相殺
契約書によく出てくる、「相殺」という言葉についてです。
辞書を引きつつなんとなくoffsetとか使ってましたが、この本に載っていたのでメモします。
- 作者: 日向清人
- 出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会
- 発売日: 2012/09/23
- メディア: 単行本
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(私が読んだのは第1版の方なので、この第2版でも同じ内容かは未確認ですが。)
結論から言うと、offsetよりもset offの方が、より歴史も古く、契約書にはset offを使った方が無難、だそうです。
いろいろな表現方法はありますが、使い方としては、
"to set off 自分の受取額 against 自分の支払額" というのが、一般的なようです。(ケースバイケースで他にもいろいろあるかとは思いますが)
さらにこれに伴って、だれの受取額、支払額ということを言う表現で、
any sum or sums owing by X to Y
owing to X from Y
any amount owed to X by Y
any amount due from
any amount due to
などなど、いろいろ出ていました。
dueという単語も会計用語でよく出てきますが、自分が翻訳でうまく使ったらちょっと専門家っぽい感じになれそうです。
もう一つ、この中で出てくるoweという単語。昔、「負う」という日本語にかけて覚えたりしましたが、複雑な文章になるとowing、owedがちりばめられているとどっちが支払者が分からなくなってくることが多々あります。(私の場合。。。)
結局、どちらも意味は同じで、「支払うべき」となりますがその行為の主体がどっちなのか、などなどを加味して使い分けるようです。
こういう会計用語はたくさん読んで慣れるしかないようですね。