ほんやく備忘録

フリーランス・リーガル翻訳者です。日々、感じたことやメモなどを書いてます。

「その他のX」と「その他X」

「その他のX」と「その他X」の訳し分けについて 、ビギナーのための法律英語という本の中で分かりやすい解説を見つけました。

「の」の一文字がつくかどうかで意味が変わってくるというお話です。知らないとなんとなく訳してしまいそうですが、本当はちゃんと考えなければならないポイントかと思います。

この本によると、

「A, B, C, その他のX」と言った場合、「A, B, Cを含むより広い概念」英語で言うと"A, B, C and other elememts that come under X"

「A, B, C, その他X」だとA,B,CとXは並列、対等の関係です。

 そう考えると、和訳の場合も「A, B, C and D」と出てきてすぐに「A, B, CおよびD」とやってしまうのではなくて、 気を付ける必要があり、それは「ABCその他のD」または「ABCその他D」と訳した方がいい場合などもあるからです。

さらに"Including"も同様の意識をすることですっきりした訳文ができるということでした。すぐに「を含む」という訳にしがちですが、その他の~、その他~、とすることで滑りのいい文章になりそうです。

ただ、ここまで分かった上での自分の文章読解力の問題となるのでしょうが、原文を読んで「A,B,C」と「X」が並列なのか、「X」がより広い概念となるものなのかを判断するのがとっても難しいことがあります。内容などから考えてその単語が同質のものであれば並列と考えて、見分ける時の一つのポイントとはしていますが、それでもう~ん。。と悩んでしまうことは多々あります。今のところ、自分にとってはここが最も難しい点ではあります。