備忘録

元翻訳者。英語、本、映画、その他なんでも、日々、感じたことやメモなど書きます。

クラウド版デッドライン仕事術

クラウド版 デッドライン仕事術
 

 以前からずっと自分の弱点だった自己管理ですが、新型コロナの不安もありこの機会にいろいろとちゃんと整えていこうと思い立って、すでにずいぶん前に購入していたこの本を再度熟読しました。

今の自分の課題としては…

自分がどんな風に仕事をしていきたいのか、どんな翻訳がしたいのか。どんな翻訳者になりたいのか。しっかりと方向性を固めたい。その上で、今すべきことを着々と進めていけるようなシステムをつくる。翻訳の力をつけるためにはすべきことが山盛り。すべきことをすべて洗い出してバランスよく、効率よく勉強計画を立てる。

2014年の立ち上げから6年目。この間にたまった書類や資料があちこちに散らばっていて、必要なものが必要なときに取り出せていない。勉強会、本、ウェブ、過去の自分の翻訳作業などでゲットした貴重なデータの山がちゃんと活用されていない。

要するに、自己管理がちゃんとできていない。これをなんとかして、スッキリとさせたい。私生活も含めて、という感じです。

 

日々のTo Doを決めるにあたり、まずは人生設計から始めました。

人生プランを立て、それを週計画にまで落とし込んでいく方法などもかなり詳細に解説されていますが、とっても長くなりそうなのでここでは省きます。
 
60年計画から初めて、最終的には毎日のTo Doに落とし込んでいきます。
「計画を漏れなく実行するためのコツはたった一つです。それは何度も見返すことです」
「計画はどんどんアップデートして履歴を残す」とのこと。
何度も見返すための仕組みを作れば忘れっぽい私でもやれそう。見返すことを忘れたらアウトではありますが。
後からアップデートするという柔軟な方法も自分にはあっているかなと。
 

この本の中で、会議については、

「優先順位を即決して今日の仕事に集中する」

「複雑な仕事は細かく砕いて片づける」とか、

この本の著者の1人、トリンプ元社長の吉越さんがトリンプ時代にやっていた早朝会議は、「議題は40~50挙げられ」「だらだらと話し合う場ではなく、決める場」としていた、などなどヒントがたくさんありました。

私の場合、ひとり会議ですが、だらだらと思いにふけるのをやめて、やってみようと思うことをどんどんリストアップしていき、その日のうちに、または毎日ルーティンでやるべきことを確認する時間にしています。

 
クラウド時代のデッドライン仕事術」のコンセプトとして、
☆いつでもどこでも必要な情報すべてにアクセスできる
ノマドワークスタイルに対応している
☆集中して仕事をこなすことができる
☆ムリ・ムラ・ムダのないスマートなシステムである
☆パソコンやスマホが壊れたり紛失したりしたときに情報が失われてしまわない
などが挙げられていました(他にもありましたが、自分に当てはまるのがこのくらいかなと)。これを実現するために様々なアプリなどのツールも紹介されています。わたしはEvernoteをすでに使っているので、まずは改めて活用方法を工夫し、整理整頓しているところです。
 
後半にはデータ管理について、デジタル化した書類を見失わない技術として、すべての人生活動を構造化して分類する方法などが載っています。構造化して分類とかは会社勤めしてた時はやっていましたが、フリーになってからはあまりできていないのであの頃を思い出しつつ整理しています。さらにはこれをEvernoteでも統一するという整理整頓も始めています。
長年たまったデータが散らかりすぎて少し時間がかかりそうですが、この機会に紙の資料も全部データ化して整理したいと思っています。特にEvernoteは取り込んだすべてのファイルを検索機能で串刺し検索することができるのでちゃんと整えたら翻訳ツールとしても宝の山となりそうです。
 
翻訳の勉強の場合は、毎日同じようなことをコツコツやることも多いのですが、それも細かく砕いて毎日片づけるという方法でいけそうです。これまではやった方がいいと思われる勉強がたくさんありすぎていっぱいいっぱいになり、仕事が忙しいという言い訳などをしつつ結局やらないという結末だったのですが、今は少しづつですが勉強も毎日ちゃんとできています。
期限を区切って仕事を進めていく、早く終わったら前倒しで次の仕事に進める、決めた期限は絶対に守り残業は絶対にしないというのがこの本のキモかなと思いました。
まだ自分の整理整頓は道半ばで、改善の余地もたくさんありますが作業は意外と楽しいです。またその後について書けたら書きたいと思います。