「教養としての投資」
いつどこで、どんな気持ちでこれを購入したのか…まったく記憶にないのですが、気付いたら自分の本棚の結構目立つ場所に積読されていた本です。たぶん、翻訳の勉強のためとか思って買ったのだろうと思います。タイトルも表紙もなんだか自分のテイストと違うような気がすると思いつつ読み始めましたが、なかなか良い勉強になりました。
多くの日本人は株は危険、失敗して損するかもと恐れますが、それは短期間に頻繁に売り買いする投機のことで、本来すべきなのは投資であり、しっかりと企業の研究をして、長期で保有すれば損をすることはないという内容でした。
これを読んでから株式投資に興味を持つようになりました。投資するならどの会社がいいのかなとか、世の中はどんな方向に進んでいくかなとか考えるのも意外と面白い。例としてナイキの話が出ていましたが、ナイキのスニーカーを履いて、アップルウォッチ・ナイキを付けて走っている私としてはやっぱりナイキかなと思ったり、近所のマックの看板を見ながら、マックは50年後も形を変えて生き残っていそうだなと思ったり。 ただ、長期保有前提でも投資するとしたら、やはり企業研究をかなりしっかりしていないとだめだという旨の話もちゃんと書いてあります。自分としてはそこに時間をかけるならば、翻訳の勉強に時間をかけたいというのが正直なところです。
銀行にお金を預けたままにしていても金利はほとんどないようなものだし、今後インフレになったりしたら、今のままでは目減りしてしまい、株で損をする前に、何もしないで損をするという結末もありうるし。なんて偉そうに言ってますが、これもこの本を読んだ後に付け焼き刃で付けた知識です。
今更ながらですが、お金のことを真剣に考え始めるきっかけになった貴重な一冊でした。経済や投資にも広く興味を持てるようになって、自分の翻訳にもプラスになったような気がします。このタイトル通りの本でした。
自分のテイストと違う…なんて言ってちゃだめだなと反省しました。