備忘録

元翻訳者。英語、本、映画、その他なんでも、日々、感じたことやメモなど書きます。

刃を研ぐ

昔、会社に勤めていた時ははよく、「7つの習慣」とか読んで、タイムマネジメントを頑張ってやってました。

最近は、なかなか自分で仕事量をコントロールすることができず、時間が許す限り、来るものは拒まずで仕事を受け続け、だらだらと休むこともなく仕事をし続けることも多々あり…ありがたいことではありますが、そろそろ時間管理を考えなければならない時期かしら、と思う今日この頃です。

今の状況で問題なのは、7つの習慣的に表現すると「緊急でないが重要」なことができていないこと。仕事とか趣味のダンスで予定がいっぱいになっていて、読書したり、勉強会に行ったりする時間が削られています。

「緊急でないが重要」なことって、重要なのは分かっているけれど、緊急でないので意識しないとついついおろそかになってしまいます。(そのまんまですが…)

仕事でたくさん翻訳することで上達していく、というのも事実だとは思いますが、本やセミナーなどで外からの新たな知識を入れていく、知識を日々、更新していくことは必須かと思います。

いつまでも必要とされる翻訳者でいるために、そして願わくば、条件も経験と共に上昇させていける状況を作っていくためには、「刃を研ぐ」作業は絶対に必要なのでしょう。(これも7つの習慣の中で出てくるキーワードなのですが)

ありがたいことに、最近ではあまり間が空くことなくパンパンに仕事が来ます。勉強する時間を作るためには敢えてその予定を立てて、空けておくようにしなければなりません。ただ、フリーランスで仕事をやっていて勉強のために仕事を断るというのは非常に勇気がいります。もういっぱいだからこれ以上、仕事は受けまい、と思ってても、仕事の依頼が来て原文を見ると大体いつも「おもしろそう♪」などとコロッと心変わりし、無理してでもこじ入れる、みたいなことも多々あるので、さらに時間管理、自己管理は難しいものとなっていきます。

以前、ある翻訳の先生から、「こういう形で仕事をしていたら自己管理がすべてでしょう」という話をうかがったことがありますが、今、その言葉が胸にしみます。

昔の名残で今も「Franklin Planner」の手帳を使っていますが、その中に自分の目標にそって「刃を研ぐ」ために今週することを記入する欄があります。今となってはまったく使われることなく真っ白です。これを機にまたこの手帳を活用してみようかなと思います。