備忘録

元翻訳者。英語、本、映画、その他なんでも、日々、感じたことやメモなど書きます。

ロシアの言論統制

edition.cnn.com

CNNでさっき上がってきた記事です。

ロシアで学校の先生が授業中に、ロシア政府を批判するようなコメントを言ったために捕まってしまったという記事です。

ある生徒から「なんでロシアは欧州のスポーツイベント(European Championships)に参加できないのか」と聞かれて、ロシアがウクライナを攻撃していることを伝え、自分たちの国、全体主義の国では政府を批判することはできない、自分たちは真実を何も知らされていないという旨のことを言ったそうです。

そうしたら、それを聞いていたある生徒がそれをこっそり録音し、その録音を親に渡し、当局にわたったのではないかということです。

この先生はこれから取調べされるけれども、「偽の情報」を広めた罪として、10年間の禁固と約6万ドル(約745万円)の罰金が課されるかもしれないと。

ロシアの人々の中でも大きな混乱が生じているのだと思います。

人によっては真実を分かっている人もたくさんいるのかもしれません。でも、たとえ知っていたとしても刑務所に10年も拘束されるかもと思ったら声を上げるのは相当勇気のいることです。この先生の勇気ある言葉がそんな結末になってしまうのも恐ろしいですが、先生の言ったことをこっそり録音するスパイのような行為を子供にさせているという、ロシアの国全体で起きていることも尋常じゃない感じがします。

そういう子供たちが西側諸国を憎むことを受け継ぐのだとしたら、将来的にも取り返しのつかない状況にあるように思います。