翻訳勉強会後の交流会で学んだこと
先日、久しぶりに翻訳の勉強会&その後の交流会に参加してきました。
交流会は、講師の先生およびベテラン翻訳者の方も含め7名のこじんまりとした、でも中身のとっても濃い会でした。
最近の一番の悩みどころは「自己管理」なのですが、先生にうかがったところ、「この仕事は自己管理がすべて」とのことでした。うすうすは感じていましたが、ベテランの先生に力説していただけると改めて心に深く入っていく感じでした。
休みなくダラダラと仕事をし続けるというのは、長い目で見たら続かないし良くないことだと言われました。そのくらいは誰でも分かること、という感じもしますが、実際、この仕事をしているとかなり意識しないとその管理はついつい忘れ去られがちです。
その会で出会ったベテラン翻訳者さん達とその後、フェイスブックでお友達になっていただき、フェイスブックつながりで他のベテランの方々ともあっという間につながりが広がったりしたのですが、そこからいろいろと調べてみると、みなさん、日々の生活を細かく記録されていてしっかりとリズムを取っているようでした。
驚くのはすごく忙しくお仕事されている方々ですが、合間にしっかりと勉強もし、SNSへの書き込みなどもされていて、時間効率の良い過ごし方をされているなぁということです。
さらにSNS等で翻訳者通しも密につながっていて情報交換も活発なようです。一人静かに黙々と作業し続けるという翻訳者像も、今どきは少し変わってきているようです。もちろん一人黙々と作業している翻訳者も世の中にたくさんいるはずですが、活動の仕方も含めて自分次第、ということのようです。
私は、基本的には人とのコミュニケーションを欲するタイプなので、SNSや勉強会などの機会を見つけて接触を求めていきたいと思っています。しばらくは他の方々の後ろを必死で追いかけていく形だとは思いますが。
まずは、詳細な仕事日誌を始めようかと思います。
2年目に突入
1年前の昨日、フリーランスとして立ち上げ、今日から2年めに突入します。
なんだか日々、バタバタと慌ただしく過ごしてますが、まだ1年か…という感もあります。
始めた時はフリーで食べていかれるのかどうかすらも半信半疑でしたが、意外にも(?)仕事は来ています。
翻訳という仕事柄、一見、静かではありますが、トライアル、様々な翻訳会社とのやりとり、年末調整等々の処理あり、翻訳内容も様々なものが来て冷や汗をかきつつ翻訳したり、と私の体と脳みそはフル回転しっぱなしです。
ここまで来ての実感としては、とにかく翻訳力をつけることが一番大切ではありますが、その上でしっかりとアンテナを広く張ったり、新たな分野に挑戦したり、PCなどツールの技も学んだり、交渉力をつけたり、さらには体力をつけたり、など心がけることは山のようにあるなぁという感想です。
まだまだ思うようにいかず、もどかしいことも多々ありますが、少しずつでも進歩していけたらと切に願う、2年目初日なのでした。
「役務」か「サービス」か?
請負契約などで出てくる"Service"は、「役務」か「サービス」かは毎回、少し悩みます。
ネット検索で「役務」「契約」と入れると、国や地方自治体がらみのページが多く出てきました。
一方、「サービス」は、IT契約、コンサルティング契約などの話題が多く出てくるようです。
大辞泉によると「役務」は「公的な仕事、また他の人のために行う労働」とのことです。
結果、今、作業しているのはコンサルティング関連の契約なので、「サービス」で行こうかなという感じでしょうか?「他の人のために行う労働」である「役務」の存在がちょっと気にはなりますが…基本、契約書などに出てくるServiceはほとんど全部が、他の人のために行う労働だと思うので。
Serviceは結構、頻繁に出てくる単語なので、ちょっとしたことかもしれませんが、非常に気になるところです。
ijet
6/21~22に行われていた翻訳者のConferenceへ行ってきました。
http://ijet.jat.org/ja/site/index25
こういう集まりに参加するのは初めてだったのでとても新鮮でした。
スピーカーは有名な翻訳者や英語関係の本をたくさん出されている先生ばかりで、セッションの内容も翻訳の勉強に関するものだけではなく、翻訳者のための資産形成、ストレスマネジメント、仕事場環境について、翻訳業界の現状と翻訳者の取るべき道、などなど盛りだくさんでした。
在宅で翻訳をしていると情報を得る機会が限られるので、様々な情報を得られた貴重な二日間となりました。
またlaw関係の翻訳についてのセッションでは、普段から疑問に思っていた契約書の英語の言葉の選び方や、法律関係の勉強まで実の濃い内容でした。
多くの人の前に出る機会も最近は全くなくて、会話という意味での英語にも全く触れていないので、そういう意味での自分の力が思った以上に落ちていることにも気が付き、若干の危機感を抱いたのも、気付けたと言う意味では良かったかもしれません。
翻訳は実力の世界。とにかく自分の力を磨き続けなければ、というのが全セッションを通しての感想です。
力を磨くためには、英語を読む力、書く力、法律関係の知識、PC関係の知識、そして何よりも日本語力、と磨かなければならない課題は山盛りのようです。
また、あるセッションで、翻訳という仕事をする目的をちゃんと考えることの大切さをお話されていて、とても共感できる部分がありました。どんな姿勢で翻訳の仕事を続けていくかは自分がこの仕事を続けていく上で、日々どんな選択をしていくかの基礎となるものになるだろうし、その各翻訳者の姿勢が翻訳業界全体にも良くも悪くも知らず知らずに影響を与えているものかもしれない、と。
山盛りの課題を目の前にして気持ちばかり焦ってしまいそうですが、ストレスマネジメントのセッションでは、問題を書き出して整理整頓する、と学んだのでこれからするべきことを書き出して頭の中の整理整頓をしたいと思います。
有意義な二日間でした。
翻訳も熱い世界です。
簿記
先日、簿記三級の試験を受けました。
いろいろな人から三級はそんなに難しくないから、大丈夫だよ!というアドバイスをいただき、結構、軽い気持ちで勉強を始めました。
確かにやっている内容自体はそんなに難しくないのかもしれません。
貸方借方を同じ金額にする、仕分けの仕方を覚える、科目の費用、収益、資産、負債、純資産のカテゴリー分けを覚える、試算表で試算する、精算表で精算、決算の時の処理、etc.一個一個をゆっくり考えていくと、なんてことない、というかパズルみたいで面白いとさえ感じられうるものかもしれない。。
なのですが、試験となり、すべての処理の仕方を覚え、時間内に正しい答えを表に埋めていくとなると話は別でした。もっとも自分にとって苦手だったのは、これをちゃんと計算し、表などに間違いなく書き写す、という作業。簡単に言ってしまうと、うっかりミス、ケアレスミスがとっても多く、「うっかり」なのでとても対策しにくい、そして「ケアレス」なのでその要因は主に自分の性質的なところから来ているという状況から、試験当日まで、この試験に対する恐怖心はかなりなものでした。
大手の専門学校の簿記のクラスを受けていたので、そこの結構難易度の高い予想問題を繰り返しやっていたので、本番では比較的に時間的、精神的余裕もあり、この勉強方法はなかなか良かったと自画自賛しつつも、やはりどうしても計算が合わない、それも何十万も合わない~という状況に陥り、試験終了ぎりぎり数分前にその原因が一つ見つかり、それも単なる数字の記入ミスでした。ただ、最終的に数字を合わせる前に時間切れとなったので、他にもうっかりミスがあった可能性は否めません。
試験日から2日経った今でも若干、試験疲れを引きずってはいますが、青色申告の際にも役に立ちそうだし、簿記三級レベルの会計用語なら翻訳文書に出てきてもまぁまぁ訳せる自信が持てるくらいにはなったので、苦しんだ分、実にもなったかなと思います。
ただ、試験結果がどうであれ、もう簿記関連の試験を受けることは一生ないと思います。ああいう作業が自分に向かないと気付いたことも大きな成果の1つでした。